三原山を取り囲む外輪山のふもとに、山好きの仲間が「樹海」と呼ぶ森が広がっている。

ここは1777年の噴火で、あたり一面黒い溶岩に覆れた場所。

強くてたくましい常緑樹ハチジョウイヌツゲとヒサカキが、頭上高くに葉を広げる大島独特の森である。

わずかな土の下には冷えて固まった溶岩があるため、植物たちは下に向かって根をはることができず、タコの足のように地表ギリギリに根を這わせて、大きな体を支えている。森の中に点在する溶岩の山や溝、そして溶岩がヒビ割れたわずかな隙間に根を伸ばして体を支える植物たち。火山島、伊豆大島ならではの個性あふれる森だ。

大島は噴火を繰り返す活発な火山であり、今も地下にはマグマがたまり、次の噴火の準備をしていることがわかっている。火口から近いこの森には、将来噴火で溶岩にのみこまれてしまう日がかならずやってくる。森でひたむきに生きる木々の姿をみると、「生命」のたくましさを感じることができる。

 

森の中は道がないので、歩く時はガイドを頼もう。 伊豆大島ネイチャーガイドクラブ http://www.izu-oshima.or.jp/onc/index.html

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