1.趣のある波浮港(はぶみなと)
伊豆大島の南端に位置する小さな港、「波浮港(はぶみなと)」。元は遠洋漁業の中継基地として栄えた漁港です。その昔に起きた噴火によってできた火口湖が、地震の大津波によって海とつながり、その場所に造られました。
見所は、大正時代の趣たっぷりの建物や、石畳の坂道。
川端康成の「伊豆の踊子」の舞台になった「旧港屋旅館」は無料見学もでき、踊り子人形を観る事もできます。川端以外にも、明治・昭和の多くの文人らがここを訪れ、多くの作品を残しています。
2.火山について知れる、伊豆大島火山博物館
「伊豆大島火山博物館」は、世界でも珍しく、火山をテーマにした博物館です。
三原山をはじめとし、世界の主要な火山の歴史や成り立ちについての展示がされており、火山に関して深く知ることができます。
また、実際に地底内を歩いているような疑似体験ができるシュミレーターカプセルもあります。こちらは子供にも人気です。そして映像ホールでは、噴火の様子を観ることができます。
あらかじめ知識があると、実際に土地を散策したときの感じ方も変わってきますね。ぜひ、ハイキングや観光の前に訪れて見てください。
3.まるでハワイ?東京都立大島公園
大島の東部に位置する「東京都立大島公園」は、自然豊かな都立公園です。園内には島独特の自然環境を生かした様々な施設が設置されています。椿園や動物園のある大島公園地区と、キャンプ場のあるゴゼ川地区の大きく2つの地区に分かれています。327ヘクタールという広大な面積を誇ります。
公園の北側には、有名な椿園を含む植物園があります。亜熱帯の植物が植えられている広場もあり、南国気分が味わえます。
平成28年に国際優秀つばき園に認定された椿園は、東京ドーム1.5倍という日本最大の規模です。
4.日本唯一の砂漠、裏砂漠
三原山の東側に広がる「裏砂漠」は、日本の地図上で唯一「砂漠」と記される貴重なスポットです。
幾度も噴火が繰り返され形成されたこの裏砂漠は、普通の砂漠とは違い、表面が黒っぽくなっています。トレッキングもできるので、ぜひ歩き回って見ましょう。黒い砂漠の向こうに広がる海。ここでしか味わえない、なんともユニークな景色が見れます。
5.火山ならでは、地層切断面
「地層切断面」は、昭和28年の大島一周道路の建設工事中に偶然発見されました。
島の南西部、沿岸を行く大島一周道路を走っていると、突如、異様な地層の縞模様が目の前にあらわれます。高さ約24メートル、長さ630メートルの地層を眺めると、地球の雄大さを感じられます。